魚の気持ち [銅版画]
ある小さな
実に個性的な魚がおりました
名前をつけるならば
虫眼鏡
細い棒のような胴体に
やたらと大きな目
そして体の周囲には、透明なヒダヒダがついています
泳ぐときには棒のような体をくねらせて
さらに体の周りのヒダヒダをなびかせ進みます
彼が卵からかえった時、もうすでに仲間はいなくて
一匹で岩陰から飛び出しました
その海は暖かく
泳ぐ魚は大きくて
大きなたこやエビもいます
そんな彼が生まれた海には
こんな風にみっしりと
いろんな魚が泳いでいそうです。
銅版画凸版刷り
魚を描くのは楽しくて
時々こんな版画を作ります。
何事か
そこで起きていることに想いを馳せて。
海の中には多分、想像をはるかに超えて
様々な生き物が存在し
それがいろんな連鎖で
長い時間をつないでいるのでしょう
その果て無く思えるほど深い海の先は
もしかしたら。。。
宇宙と繋がっていたりして。。。と
全く理論的で無い想像を
巡らせておりました。
想像の中の世界には
果てが無い
そんな想像をしてみると
少し怖くあり、でも解き放たれた感じもします。
この虫眼鏡のような魚の姿を想像して
描いてみたら、なんとも可愛くなった(個人的見解)
秋が曖昧なまま
冬がやってきそうな気がしています。
グラデーションのように
四季が変化するのが好きなのに
どうやら近頃の気候は
まるで二季のようで
なんとも寂しい限りです。
それでも先週、出かけた先で
少しだけ秋を見つけました。
グリーンから紫と
バリエーション豊かな木の実
何かな?
2019-10-29 22:00
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