糸紡ぐ [銅版画]
雨雲の端をひきだして
細い細い糸を紡ぐ
丁寧に
慎重に
糸は言葉となって
流れていく
言葉は丁寧に選別され
白い息とともに放たれる
美しい言葉は美しい音色
優しい言葉は静かな音色
時折ピンと引っ張られ
緊張した糸は
冷たい空気を作り出す
銅版画、エッチング二版刷
その人は
記憶の糸を手繰るように紡いでいる
時間をつなぐようでもある
くりかえし
くりかえし
時間について
あれこれと考えるのは
面白いこと
固定観念から解き放たれるような
自由さを感じるからなのか。。。?
何気なく過ごす日常は
時間に雁字搦めになっている
そんな感じがするけれど
時間というものを、少し離れたところから
人ごとのように見てみたら
そしてあれこれ想像してみたら
なにやら急に
解き放たれた気分になる。
空想は翼をくれるのかもしれない。
2019-10-23 01:45
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