梅雨と版画 [銅版画]
紫陽花の季節です。
湿った地面を覆うように
淡い水玉が広がっていきます。
湿った土の匂いが
夜の窓から流れ込んで
眠りの道筋をつけていきました。
やがて目の前に
幾重にも複雑に枝が織り上げられた
深い森が広がります。
かき分けるように入り込んだそこには
ぽっかりと広がった空間がありました。
人知れぬ紫陽花の庭です
それはいつか見た庭で
記憶の奥底に仕舞われていた記憶で
どこか懐かしくて切ない
雨の匂いのする庭の記憶
周囲には大きなボンボン
その見事さに
一枝欲しいと誰かにせがむ私がいます。
幹からは切られた紫陽花は
あっという間に色あせてしまうのに
どうしても見せたい誰かのために
揺れる紫陽花を抱え
急いで帰るのです。
6月の雨の記憶です
そんな梅雨の夢の中です。
ところでこの時期
ややだれ気味になるのは毎年の事
あれやこれや手をつけたものが
完成するでもなく
ただうだうだと時が過ぎていくことに
少々焦りつつ過ごしています。
そのうだうだぶりは、たとえばこんな感じで
ほぼ日ノリ突っ込みを繰り返していたり。。。
と以前にもこんな事を
ブログに記していた気がしつつ
苦笑。。。
2015-06-27 15:21
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