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その人が見ているもの [銅版画]

時には.jpg踊り子.jpg
彼女は舞台裏で
そっと見ていました。

彼女が指さす先には、何があるのでしょう?
舞台に立てば沢山のライトを浴びる
ライトの元で沢山の視線が受ける
でも今は
沢山の視線の元を見つめていた
そして何かを想う
その指さす先
そこにある何かを
誰かを
出来事を
光をまたは闇を
「ふっ」と小さく笑う
その訳は誰も知らない
その視線の先
その指の先に
その訳がある

人は
見つめているつもりで実は見つめられている
値踏みをしている人は同時に
値踏みをされる側にもなる

微笑みの訳は分からない
微笑ましいモノへ向けたものかもしれない
皮肉な理由かもしれない
自虐的な意味かもしれない
そう考えてみたら
横顔そして指の動きは
沢山の事を示しているように感じる

ドローイングのような版画を
ふらっと作ってみて
いろんなことを考えた
そんな一枚の絵です。


昨日
人を送り届けるため
横浜の大桟橋まで行ってきました。
そして大桟橋からの帰り道
天気予報ははずれて思いがけない雨
歩いているうちに止むのでは?と思い
フードをかぶって
駅までぷらぷらと歩くことにしました。
でも雨脚はなかなか弱まらず
途中途中
小さなお店に立ち寄っては雨宿り
大桟橋から日本大通り駅までの道です。
その辺りには
異国情緒漂うカフェや雑貨屋さんがあって
それが古いビルの一階だったりすることも手伝って
どこか遠くへ来た気分になります
雨の夕暮れ、人影も少なく
店の店主は入口で
空を見上げていました。
私が近づいて行くと
雨宿りと分かってもにこやかに招き入れてくれて
しばらく
アンティークの雑貨や布等を眺めては
再び歩き出す繰り返し
それでもまだ雨は止まず
ほんの10分ほどの道のりを
歩いては店へ立ち寄り
歩いては立ち寄って
結局カフェで雨宿り
暖かい紅茶で、雨の上がるのをぼんやりと眺める
それでもやまない雨に
「お天気が良かったら、中華街へも足を伸ばそうと思っていたのに」と
心の中で「天気予報当たらないじゃん」愚痴ながら
再びフードをかぶって駅へ向かったのでした。

久しぶりの横浜は
もちろん場所にもよるのでしょうが
普段、池袋や新宿の雑踏に慣れている日常とは違って
気持の休まる場所でした。
もう少し時間に余裕がある時
うららかな横浜の町を
ぷらぷらしたいなと思いつつ
うっかりラッシュアワーにもまれながらの帰宅となりました。
やっぱり始発近くても混むのですね〜。。。

ところで
保坂は猫。。。
そんなイメージが強くあるようなのですが
時には犬とかも描いたりします。
とは言え
これらのどれが何犬かと問われると
とっても困る感じの犬たちですが。

時には.jpg





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Copyright (C) Yuko Hosaka.
イラストレーター/銅版画家 制作のこと、日々のことなど

種々多様ものづくり作家

mail: yukohosaka939@gmail.com

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