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ライオンの夜 [展覧会]

サーカスのライオン.jpg

サーカスのライオンは
どこか心細げで・・・
本当ならば胸を張り
がお〜!と雄叫びの一つもあげたいところだけれど
ここは檻の中
ましてや今は休憩中
サーカスが始まるその時まで
しばし気の弱いライオンに戻る。
明日朝になればね、ちょっと強がって見せなくちゃいけない。
ライオンにだっていろいろある。
いろいろあるけどライオンだから
ライオン然と胸を張るよ。

さて、展示も近づいてきました。

もともと文章を書く事が苦手だった私が
ましてや人前で何かを発表することなんて絶対にやだ!って思っていた私が
展覧会を開いたり、仕事上人前でしゃべる事もある。
月日は人を変化させるものだと思う。
ではなぜ文章を書いたり人前で話したりするのが苦手だったのか?と考えてみると
何も無い所からもしくはちょこっとしたテーマだけから
自分なりの考えや表現を作り出さなくてはならない
つまり正解の無い事をしなくてはならなかったからで
だけど
逆に今では、正解が決まっている事の方が窮屈だったりするから面白い。
文字も絵となる。だから自由で良い・・・と思う・・・
考えたり感じたりする事をカタチにする訓練は、その後ちゃんと生きてくるらしい。
私はうっかりミスの多いタイプである事は相変わらずだけど
その事を痛い程理解しているというのも
ちゃんと成長した証かもしれない。
そう、要領も良く無い、だから人よりも悪戦苦闘することになるけれど
それにもちゃんと
オマケがついてくる
世の中とはそういうもの。
全てにおいて不器用な私が、不器用であるが故に
人よりも何倍も時間を要して手にした物は
今では苦手というレッテルを剥がし、「えい!」と飛び込む勇気に変わった。
もちろん、楽しいばかりではないけれど
続けてきた事は様々な応用問題に対応する力にもなった。
コンプレックスはだれにもあるもの。
それが見えやすいか?見えにくいか?の違いに過ぎない。
苦労もまたしかり。
恵まれているとかいないとかも同じ。

時間をかけないと分からない事ってたくさんある。
そういう事がよくよく分かったきたことも
少なからず成長したのかもね!って思うこのごろです。

他の人はどうか?は分からないのだけれど
「個展を開く」というのは
私にとっては、相変わらずけっこうな緊張感がつきまといます。
こればかりは何回経験しても変わらない事で
展示の前には、あっという間に
振り出しに戻ったみたいになる。
一見そうは見えないみたいなんだけれど。
こういう機会を得ているわけだから
やるべき事、出来る事を最大限にやっているか?
そんな自問自答が繰り返されます。

展示まであと少し
残りの時間で何が出来るかを考える日々です。

サーカスのライオンは夜折の中で
一体何を思っているのでしょう?
寒い空を見上げて星を見上げて
冷たい空気を吸い込んで。
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