意外と好きな物 [描く]
以前描いた小さな絵
何も考えずに描いた物は
大抵いつまでも、印象が変わらない。
随分以前に描いて
そして、どこにも行かずに家にあるけれど
私はこの
積み木に描いた絵が
珍しく気に入っている。
自分の描いたものを
家に飾る事はあまり無いだけど
この小さい積み木の絵は
何となく置いてある。
6、7、8月と
展示やワークショップのために
いろんな作業をしている机の前で
そう
この天使の積み木はずっと
私を眺めている。
後ろの棚には
近々の準備のために
さまざまな
制作途中の物が並んでいる
来年のために
時には銅版にも描いたりするから
いつまでも片付かない仕事部屋です。
そして今は
大きめの銅版画も作っている。
試行錯誤しながらの作業
慣れない手法を試したりもしているので
なかなかイメージが固まらず
描いたり消したりを繰り返している。
(銅版画は制作途中で描き進めた物を、削ったりして、再び描きなおす事もあるのです。)
今年に入って
幾つかの小さめの作品を
たたたっと作った後
ちょっと大きな版画を・・・
そう思ったところで
行ったり来たりを繰り返している。
今描いているものは
最初の試し刷りがらすでに
「随分と違ったイメージになってきたなぁ」
と思いつつ
こういう迷いから
何か生まれてくるのかもしれないと
珍しく辛抱強く
描いては消してを繰り返している。
だから中々完成しないけれど・・。
一つの版に
長い時間関わっていると
その時間の経過とともに
私の考えが変化してくる。
「最初はこうしよう」と思ったイメージが
「やっぱりこうした方が良いかも?」というように。
さて、これは如何なるカタチに落ち着くのか?
ところで、
少し前、パソコンの具合がすこぶる悪く
あれこれ解決策を試したけれど
なかなか治らず
そうなると
コンパクト化されたパソコンは
私ごときがどうする事も出来ず
すこぶる悪い環境で
仕方なく作業をしていたのだけど
ちょっとした思いがけない事で
事態は好転した。
これはつまり
さまざまなネットワーク電波が
そこいら中にあって
そういう事のいろいろが原因だったのか?
そのあたりの設定を変えてみたら
すらすらっと復活した。
良く分からんけれど
そう言う事だったみたい。
これ、うまく説明出来ないのだけれど
ひとまず、良かった良かった。
解決策って
思いがけないところに
ころがっているものだなと思う。
先入観や
僅かな自分の経験にとらわれて
堂々巡りの理論を
頭の中でぐるぐる回しても
ほんの僅かな手段しか
思いつかないものだと
こんな時
つくづく思う。
そう思うと
何事にもそうなのかもしれない。
長く同じ仕事をしていても
毎日沢山の事を考えても
実際にはほんの少しの蓄積に過ぎないのだ
脳だってきっと
びっくりする程
少しの割合しか使っていないに違いない。
知らない事は沢山あって
人の一生が何年であろうとも
経験出来る事は限られている。
ならばせめて
頭を柔らかくして
「もしかしたら、こういうことかも?」
という数を
少しでも増やして行く事にしよう。
思いがけない発見のために。
2014-05-18 02:31
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