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迷走制作その後美味しい時間 [描く]

カーニバル.jpg

カーニバル
こういうテーマをつけるといつも
楽しいような寂しいような
そんな曖昧な気分になる
たとえば風に乗って流れてくる音や匂い
ざわざわとした空気

何かを
たとえば何が言いたいか?
なぜそうなのか?
モヤモヤした何かを
うまく表現するのが難しくて
伝わったかどうかも判断が出来ない時
果たしてそれを
伝える必要があったのかどうかも
定かではない気がしてくる。

たくさんの言葉を並べれば並べるほど
道に迷うような事もある。

多分そういうことって
ごく普通にある事なのかもしれない。

伝えるって難しい
そしてそれが伝えなければいけないかどうか?を
判断する事さえも難しい場合がある。

だから
たくさんの小説や
演劇や映画
新聞や雑誌
絵画や造形や音楽が
生まれてくるのだろうか?

こうして絵を描いたり
文字を添えたり
立体物を作ってみても
最初はその意図が明確ではない事が多い

絵を描いていくうちに
その中から
「ああ、そうだったのかー」と気づいたりする。
頭の中の奥の奥には元々あったのかもしれないナニか
そう言う物を理路整然と説明出来ないでいるから
引き出すためにこうして手を動かすのかもしれない。
そうしてやっと
カタチになったのを見てようやく
奥の奥にあった物を発見して
文字に変える事が出来る。
その文字が並ぶ文章は
おそらく理路整然としていなくて
解釈もさまざまになるようなものなのだけど
それでも良いのだと
初めて納得できるのだ。

理屈っぽくなる事を避けたくて
回りくどい事をしている。

つまり自分を納得させたいだけなのかもね!
充分理屈っぽい!

絵が出来上がっていく過程は
そう言う面倒くさい自分自身とも
向き合う時間。

なぁんて書くと
どこからか辛辣な言葉が返ってきそうな気もする。
たぶんその通り。

私が今描いている版画の中に
うさぎが出てくる
なぜうさぎなのだろう?
なぜなのか分からないけれど
そこに必要な気がした。
理屈ではなくて
鍵を手にする存在としている気がしてる。

どこへむかうか?迷う時には
とにかく先へ進む
描く
ざくざく描く
いつもそうやってザクザクと描いて
そうやって描いた物の多くは一体
どこへ行ってしまったやら?


どうもすっきりとしないので
今日は少し遠出をする事にした。
いつもと違う景色
いつもと違う時間
そして中々会えない人にも会いに。

寒い寒い日
ストーブの近くでお茶をしてゆっくり呼吸をする

ぼんやり.jpg

新しいノートを広げて
気が向くまま描く
目的も無く
ゆっくりとした静かな時間..
ひさしぶりだね!
そして車を走らせる。
収穫の終わった田んぼや
うっすらと雪が残る道

目指すは農園
迷いながら迷いながら
そして少し不安になり始めた頃
360度畑の真ん中で、進むか戻るか迷っていた時
目指す農園の主が出迎えてくれた。
無農薬で農業をされているお宅
農園を見に行く・・・と思って出かけたけど
考えてみたら真冬
ほとんどの物は収穫が終わっているように見えたけど
それでも土の中には立派な人参や
不織布で守られている肉厚の小松菜
いくつもの葉ものたち。
どれもみずみずしい!とれたて!
ハウスには切り干しダイコンが乾燥途中で
美味しそうな甘い香りを漂わせていた。

切り干し.jpg

美味しい物を作るための道具は
その風情も絵になる。

道具.jpg

収穫されて干されている粟やキビ?も美しい

穂.jpg

しばし自家製のお餅やお漬け物
ビワの甘煮等等
美味しいおもてなしをいただき
ついついしゃべり過ぎ・・・反省
だけど
楽しくて暖かい時間

いつしか外は真っ暗で
まさに土地勘の無い場所で真っ暗なのに
なぜかちょっと元気になって
勢い良く帰ってきた。

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Copyright (C) Yuko Hosaka.
イラストレーター/銅版画家 制作のこと、日々のことなど

種々多様ものづくり作家

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