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お試しに [作る事]

活版.jpg

7月に大阪のギャラリーへ収めるカード作りのため
活版用の版を作ってもらいました。
お試しに、スタンプのインクで刷ってみる
柔らかい紙にプレス機
試しでスタンプ台にトントンして刷ったので
余計なところにインクが入ってしまい
細部がつぶれちゃったけど
良い感じにエンボスが出た。

では。。。
これと銅版画、どう違うのか?と言えば
あまり違わないのだけれど
これはかなり厚みのある版
これを銅版で作るとすると
長時間の腐蝕と
そのために細部が飛んでしまうリスクが発生します。
このくらいの深いエンボスをつけて
さらに細部まで綺麗に印字される版を作るのは
結構難しい作業なのです。
そしてこれは意外と細かいから
さらに大変な作業となってしまう。
いわゆる銅版画の凸版&エンボスという感じになるかな?
じゃあ銅版画より偉いのか?というと
そう言う事も無くて
たとえば
これで凹凸版を刷る事は出来ないし。
いわゆるエッチングのような版なら
圧倒的に銅版じゃなくちゃって思う
やっぱりこれは、活版なのだ。
そして、いわゆる銅版画のマチエールをつくる事も出来ない。
当然微妙な油膜というのも無い。
そういう意味でも
キッチリ分けて考えて
そして使うのがいいのだと思う。

印刷ではなくて
版画なのだけど
版を製版でつくる。
刷るのはアナログ。
ポストカード等をつくるとき
印刷には無い
味わいをつくる事が出来る。
だからこれはこれで面白い。

もちろん、銅版画で版を作り
凸版で刷った作品もある。
それとの違いはどうなのよ?
と言えば、う。。。。。。ん
どうなんだろう?

プレス機があればこその作業である事には
変わりない。
そして大阪では、
銅版画の凸版のカードも出品する予定です。

だからこれはこれで一つの試み
もうあまり時間が無いので
ちゃっちゃとやらねばならない。
次は、ちゃんとインクで刷る予定。
インク詰めもローラーで
そしたらもっと
細部が出るのだと思うな!

いずれにしても
銅版画とは、完全にわけて考えることにする。

大阪でのグループ展は
http://www.14thmoon.com/blog/14/14thmoon.cgi?date=2014.07.31&cal=
Thank you card 展
7月22日(火)~7月30日(水)


さて
気持が動くと言うのは
というか
心の針が振れる感じというのは
不意にやってくる。

そしてその振れが
作品を作り出したりする。
それは銅版画であったり
紙版画であったり
ドローイングだったり
立体物であったりする。

一体何に針が振れたのだろう?
ほんのちょっとした切っ掛けで
気持の針は振れる。

美しい絵を見たときや
景色に触れた時
映像のこともあり
書籍だったりもする。

時には何気ない言葉の時もある。
いつも細かく揺れている針が
大きくカタっと傾いた時
何かが生まれる事が多い。

文章もまたしかり。


私たちはこの大きなアールの上でつながっているのだね!
そしてそのアールの上に
奥へ奥へと幾重も重なって
大きなマルを作っている
そこには見えない角度があるから
想像してみるという事が大事になる。

想像し予測し思いやる
誰かが涙した理由を考えてみる
どこかで誰かが争っている事を想像してみる
知っている誰かが
見えない角度のあちら側で頑張っている姿を思って
励まし励まされる

今見えるアールの先は
私の足元へつながっている。
みんなみんな足元でつながっているんだね。。。


8月には
「革に版画を刷ってノートの表紙にする」
と言う「使える版画」のワークショップを開催します。
所は国立
「ギャラリーゆりの木」さんにて1DAYワークショップです!
その時には
ポーチ.jpg
こんな版画を刷り込んだポーチとか
ファイルケースとか
道具入れなんかも展示します。
メインは、みんなで楽しく版画でワイワイ!
紙にも布にも革にも刷っちゃおー!
日程は8月17日(日)
7月1日より、ゆりの木さんにて申し込みの受付が始まります。
お電話もしくは直接、お申し込みいただけたら幸いです。
楽しい時間を過ごしたいと思います。
どうぞよろしくお願い致します。

そして版画は版画で作る日々
結局私は
年がら年中
版画に関わっているのだなぁ。。と
最近つくづく思うのでした。
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コメント 2

まきみち

優子さんの文章を、いちいち自分に置き換えて考えてました。
いちいち自分に置き換えないと理解出来なくて、置き換えてもわからないこともあるけど、凸版と活版の違いもよくわかってないわたしですけど(笑)
サンキューカード展、楽しみにしてます。もうすぐですね~。
by まきみち (2014-06-27 07:23) 

Hosaka

まきみちさん、いつも読んでくださってありがとうございます。私の文章は漠然としているし、思いつくままに書いてしまうから、今イチ説明不足の事もありますね!最近個展の時には、版もお見せしたりします。だって銅版画とかコラグラフとかいろいろと、普段そう言う物に触れない方に取っては、「なんだいそれは?」ってなものなのですもの。指でなぞってみてそれが紙にどのように刷られるのかを見てもらうのも大事な事かと思っています。
by Hosaka (2014-06-27 10:42) 

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Copyright (C) Yuko Hosaka.
イラストレーター/銅版画家 制作のこと、日々のことなど

種々多様ものづくり作家

mail: yukohosaka939@gmail.com

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