１２月まですぐですね

森には森の時間があって
それは少しだけ
ゆったりと流れている
ゆったりと流れていても季節は移り変わり
やがて寒い季節もやってきます
森の奥、湖は凍って
やがてピリリとした空気に包まれます

冬には冬の香りがあって
透明な空気の中をすーっと鼻先へ届きます

瞬間
遠い記憶が飛び込んできて
懐かしいような、切ないような
そんな気持ちになるのです

匂いは記憶とつながっている
ずっとそう思っていました

歩く度、硬い地面が少し崩れて
その隙間から
時を閉じ込めた空気が香り
時間の線がすっと繋がる

寒くても澄んだ空気が嬉しくて
ガラスのような氷が愛おしくて
暖かなコートを着て
ザクザクと進みます
音楽も聞こえてきそう。

銅版画　凹凸版刷

12月の展覧会のテーマは
「香りの記憶」としました。
DMができましたら
ブログでも公開したいと思います。

京都での個展
場所　京都のカフェギャラリー「フク和ウチ」
http://www.fukuwauchi-gion.com
会期　12月11日金曜日〜12月25日金曜日
　　　会期中17日は休廊です