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帽子はいかが? [銅版画]

帽子はいかが?.jpg

ちょっと休憩に猫を描く
ついついハチワレ
私の版画には、帽子がしばしば登場する
テーブルを囲み、帽子について語る面々とか
帽子作るクマとか
そしてこのハチワレの彼女は、マルシェで帽子を売るらしい
両手にたくさん抱えて、店開きに忙しい

銅版画、エッチング

私は幼い頃
帽子が大嫌いだった
なのに母は姉とお揃いの
リボンだけ色違いの麦わら帽子を、娘たちにかぶせるのが好きだった
姉の帽子のリボンはピンク色、私はブルー
ワンピースも姉はピンク、私はブルー
そう
私はピンクが似合わない女の子だった
というよりも
圧倒的に男の子に見える確率が高い女の子だった
ワンピースが似合わない、見た目も行動も男の子みたいだった私は
帽子というものが大嫌いだった。

そんな私は
帽子をわざと、風に飛ばし無くしたことがある
ローカル線の電車の窓から飛んで行く麦わら帽子を見送った記憶が
なぜか今も鮮明に残っている

青いリボンも、帽子も嫌だという抵抗が
「わざと無くす」という行為につながった訳だけれど
その直後、帽子から解放されたという思いと
すごく悪いことをしたという思いが交互にやってきて
全く叱られなかったのに、とっても落ち込んだことを覚えている。

今でもあまり、帽子はかぶらない
似合うらしいけれど、今も苦手

私が時々版画で描く絵には
帽子自慢をしていたり
それについて語らったり
または勧めたりする姿が出てくるし
少し拗ねた表情の猫は、小さな帽子を頭に乗せていたりする。
これは何か意味があるのかな?

オシャレはとかく窮屈だけど
今はそれも楽しめる。

かつて母が私に着せた
ボーイッシュな服や帽子は
今見たら、なかなかオシャレだったのに違いない。
ふと、そんなことを思う夜です。
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Copyright (C) Yuko Hosaka.
イラストレーター/銅版画家 制作のこと、日々のことなど

種々多様ものづくり作家

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