記憶と記録 [銅版画]
記憶の中に住む人がいる
見つめる横顔の先に、何があるのだろう?
その穏やかな視線から
穏やかな時が読み取れる
ここからは見えない景色を想ってみる
そこは森
風が鳴らす枝の声を聞く
さわさわさわ
その中に小さく、キシキシと幹の声
人の時間
森の時間
ならばそこへ
長い時間を包み込んだ森に浸って
ふぅぅ-----と深く呼吸をしてみよう
新鮮で、清くて、透き通った空気が
全身に溜まっていく
さてまた、新しい時間を始めよう
銅版画
エッチング/アクアチント
試し刷りいろいろ
小さな版画をいろいろ作り散らかしています
記憶の中の、美しい森を感じながら
ちょっと一息
この不透明な日々とどう関わっていこうか
多くの人たちが振り回されているのだろうな
人間の理性と、わずかに残る野生と
積み重ねてきた美しいものをなんとか生かして
前へ進むことが大事なのだと思う
それでもふと
圧倒的な力と意志を持った自然が
何かを言わんとしているようにも思えてくる
私たちは今、試されているのか。。
それでも私は絵を描いて
版画を作って
不自由さはたくさんありけれど
行動の仕方にありこれ迷ったり、戸惑ったりもするけれど
それでも描き続けている
いつの間にか、私の芯になったこれが
コンパスになっている。。。多分ね
2020-07-20 16:46
コメント(0)
コメント 0