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枝の窓 [銅版画]

枝の入り口.jpg

六月の森は
午後になると湿度が上がり
湿り気が腕にまとわりついてくる
一ヶ月前よりもずっと
緑の色は濃くなり、葉の重なりも複雑になって
森の中は
奥が見通せなくなっている

春先に歩いたこの道は、通る者も少なく
枝は好き放題に伸びる
かき分けるように奥へ進むと
誰かが編んだかのような
丸い枝の窓に行き着いた
ここが入り口...そう示すように

銅版画 エッチング

どうにも落ち着かない時が続いています
どんな風に過ごせば良いか?
二月からずっと
迷いながら暮らしているように思います
どうしたものでしょうね。

多くの人がきっと、こんなに大変なことになるとは
思っていなかったのでは無いでしょうか?
展覧会は行うことができましたがその後
状況はどんどん不安さを増して、経験したことのない事態になりました。
二ヶ月以上ほぼ家にいて、世界で起きている様子を見守ることになるなんて。。。

今、非常事態宣言が解除され、少しづつ人が動き始目ています。
それでもこの先は、まるで読めないままです
自分で判断し、気にしながら行動するしかないのだろうと考えています。

一応今、年末12月に京都で個展を予定しています。

人々が、この状況の中をうまく泳いていくすべを見つけ
じんわりと落ち着きを取り戻して行けることを願って
また、制作を続けていきたいと思っています。

そろそろ紫陽花の季節です
紫陽花は懐かしい記憶を思い起こさせる
好きな花です。

森の中の枝の窓は、もしかしたら出口だったのか?などと
ふとそんなことを思った日です。

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Copyright (C) Yuko Hosaka.
イラストレーター/銅版画家 制作のこと、日々のことなど

種々多様ものづくり作家

mail: yukohosaka939@gmail.com

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