小さな展覧会七日目

さて本日は、小さな展覧会七日目

実はこの版画は
結構目につきにくい場所に展示してありました。

「ひたすらエコのこと」
銅版画　凹凸版刷



美しい森を乗り物で通るなら
一見車、実は人力で進んでいくよ
荷物も人も運ぶため、みんなで頑張って
ひたすら人力で動かす乗り物
当然排気ガスなんて出ないし、音も静か
乗っている人たちは少し騒がしい

深い腐蝕のこの銅版画は
プレス機で圧をかけると、エンボスが強く出るのが気持ちいいです
これは
凹の部分にブルーのインクを詰め
凸の部分にはゴールドのインクを乗せて
一回だけプレス機を通して刷った銅版画です

私の脳は、凸版向きらしい
エッチングは凹版
凹んだところに詰まったインクを紙に転写する
凸版は、凹んでないところにインクを乗せて紙へ
だから白黒が逆になる
ほとんどの人は混乱するらしい
私は凸版も好きで、なぜか迷わず作れる
だから凹も凸も、同じ頻度で制作しています。


ちなみにこちらも凸版刷り
でも、刷ったのは布へ
いろんなサイズの布に版画を刷って
接ぎ合せ、少しだけステッチを加えています



かなり大きな作品です。
ちょっとした布団サイズ
以前京都で、友人とのコラボ作品として制作展示をしたことはあるのですが
自分だけの作品で、製作展示したのは初めて
大変だったけど、とってもワクワクしながら作った作品です
新たな試みというのは、先へ進む楽しさがあって
出来上がりを想像しながら進むワクワクもあります
なのでこれからも
時折何か実験的なことを混ぜ込みながら
作品作りをしていきたいと思っています。

さて次回は
モノクロの版画をご紹介をしたいと思います。