森のこと [銅版画]
豊かな森のこと
季節の変化を鮮やかに映し出す
広葉樹の森
その森が緑濃く
新鮮な空気を包み込んでそこにあった
細い道を抜けて進む
揺れる木々の間から差し込む光
さわさわと枝を揺らし
柔らかな若葉の香りを
運ぶ
時折立ち止まり
変化する空を見上げる
さわさわと風
深い森
不意に空が大きく開ける
大きく息をする
そうだ多分ここ
ここへ来たかったのだと
その時気づいた
緑豊かな森に憧れて
雑木林の中へずんずんと分け入った幼い頃
怖さなど全く感じなかったあの頃
森はとても豊かで
風も木漏れ日も程よく通して
小動物の息遣いを感じた
道のような道でないような
そんな藪を進み
ふとひらけた空間は
まるで楽園のようだった
今はたくさんの家が立ち並び
森も縮み
鳥の声も変わったけど
あの頃のあのイメージは
今も変わらずに
鮮やかなまま、思い出されるのです。
憧れとして
銅版画/エッチング
ブログのアドレス変更のお知らせがあります。
新しいアドレスは、下記のようになりました。
引き続きどうぞよろしくお願いします。
ブログアドレスが変わりました。
新しいアドレスは、下記のようになりました。
引き続きどうぞよろしくお願いします。
https://yuko-hosaka.blog.ss-blog.jp
2019-09-29 01:14
コメント(0)
コメント 0