あの二人のこと

森を旅した二人のこと

二人は夜空を見上げ
あの冒険のことを
今も思い出しているのでしょうか？

それはドキドキすることやワクワクする景色
そしてたくさんのなぜ？が詰まった出来事でした。

二人が届け物をするために、町をとおり森を抜けたあの小さな冒険の話
その小さな旅のことをもう少し
近くで見つめて
版画を作ってみようかと考えています。

幼い頃
どこかへ出かけるとき
もしくは帰り道
いつもと違う道を通ってみたとき
少しドキドキして
そしてワクワクしたものです。

いつもと違う景色
いつもと違う時間
木々のかたち
長い影
一枚の葉の裏側の世界
どこからか流れてくる香りや音に
様々な空想が広がりました。

記憶は
光と影、音や匂いをきっかけに
蘇ってきます

今年もあとひと月を切った夜に
そんなことを想像しています。