物語の入り口 [銅版画]
版画を展示する時
私はタイトルや手法の他に
短い文章をキャプションに添えます
例えばこの版画
「その町の住人について」なら
顔は知っているけど名前は知らない
すれ違う時には少し微笑む
良い噂はよく耳にするし
大抵優しい目をしてる
こんな言葉を添えます
これは説明ではありません
ならば何か?と言うと
私がどんな想像をして
この版画を作ったか?ということで
つまり作者の空想
なのでこれは入口
あとはそれぞれの空想の世界へ
物語の入り口として添えています
その先に何を見て
どのように物語が展開していくのか?
細かな枝のように広がっていくこと期待して
添える言葉です。
では私の中では
どのように物語は続くのか?
それはわたしの頭の中で、長いお話として
並行して、いつまでも続いていきます。
中にはこのような
ある瞬間をわかりやすく切り取ったものならば
タイトルだけ
ということもあります
これは謎を解こうとした瞬間に
「わたしがやりました〜」と
白状しています。
ならべて展示した、対の版画です
同じ日に作ったもの
あっという間に
犯人が白状しています
事件はすぐに解決
あれこれと想像して版画が生まれます。
それも楽しい
2018-11-02 22:58
コメント(2)
2月に開かれたゆりの木さんでの展覧会を
とても楽しみにしていたのに伺えず、
その時の案内はがきを飾っています。
また東京あたりで開催されるようなら
ぜひ伺いたいです。
by kikori (2018-11-07 16:46)
kikori さま
コメントありがとうございました。
また国立でも展覧会を予定しています。
ブログにもアップします。
またお待ちしています〜。
by Hosaka (2018-11-08 02:21)